「東横線に住みたいけど、予算は6万円台が限界……」
「安い駅には、それなりの悪い理由があるんでしょ?」
そんな不安をお持ちの方へ。
今回は現役の不動産屋である私が、最新の市場データ(2025年12月時点)を基に、**東横線で本当に安く、かつ快適に住める「穴場駅」**を3つ厳選しました。
感覚論だけでなく、「なぜ安いのか?」「住むといくら得するのか?」を具体的な数字で分析します。
この記事の結論データ(2025年最新版)
まずはこちらの比較表をご覧ください。渋谷・横浜へのアクセスと家賃相場のバランスが良いのは、横浜寄りのこの3駅です。
| 順位 | 駅名 | 家賃目安(1K) | 渋谷まで | 横浜まで | 供給量 | 総合評価 |
| 🥇 | 妙蓮寺 | 6.4万円 | 37分 | 6分 | 中 | ★★★★★ |
| 🥈 | 白楽 | 6.2万円 | 38分 | 4分 | 多 | ★★★★☆ |
| 🥉 | 東白楽 | 6.7万円 | 39分 | 3分 | 少 | ★★★★☆ |
※家賃相場は市場データ中央値を基にした目安です。
※本来「都立大学駅」なども人気ですが、家賃相場が12万円を超えるため、今回は「6万円台で住める」というテーマに絞って除外しました。
1. 【妙蓮寺駅】年間7.2万円の節約!コスパの王者
妙蓮寺(みょうれんじ)は、東横線とは思えないほど閑静な住宅街です。
データで見る「安さ」の理由
妙蓮寺の家賃相場は6.4万円。隣の「菊名駅(急行停車)」は相場が約7.0万円です。
つまり、一駅ずらすだけで月額6,000円、年間で72,000円の節約になります。
- 妙蓮寺に住むメリット: 5年間で約36万円の差額が生まれます。更新料1回分以上のお釣りが来ます。
- 隠れた裏技: 妙蓮寺駅から菊名駅までは徒歩約13分。自転車なら5分です。「行きは妙蓮寺から座って通勤、帰りは菊名まで急行で帰って歩く」という使い方ができるため、**「実質、急行停車駅に6万円台で住んでいる」**のと同じ恩恵を受けられます。
プロが教えるリスク:供給量と坂道
市場データによると、妙蓮寺周辺の物件供給量は「中程度(約1,200件)」ですが、築20年以上の物件が65%を占めます。
また、駅周辺は平坦ですが、住宅街に入ると**「徒歩10分表記でも、実際は急坂」**というケースが多発します。ここは数字に出ない部分なので、必ず内見で確認してください。
2. 【白楽駅】学生街の恩恵!食費も下がる街
神奈川大学のお膝元である白楽(はくらく)は、学生向けの物件が豊富です。
データで見る「安さ」の理由
学生需要に合わせてワンルーム・1Kの供給が非常に多く、オーナー間の価格競争が起きているため、6.2万円前後で良質な物件が見つかります。
また、レトロな「六角橋商店街」や激安スーパーがあり、生活費(食費)まで含めたトータルコストは東横線で最も安く抑えられる可能性があります。
プロが教えるリスク:騒音と更新
学生街特有の「夜間の賑やかさ」は考慮する必要があります。また、3月〜4月の引越しシーズンは物件の動きが異常に早く、良い部屋は**「掲載から3日で終了」**することも珍しくありません。
3. 【東白楽駅】時は金なり!横浜3分の衝撃
東白楽(ひがしはくらく)は、横浜駅まで自転車や徒歩で行ける距離感です。
データで見る「時間価値」
東白楽の最大の価値は「横浜駅まで電車で3分」という圧倒的な近さです。
一般的な駅(所要時間15分)と比較して、往復24分の時短になります。
これを時給1,500円で換算すると、月間で約1.5万円分の「時間」を生み出している計算になります。家賃6.7万円は決して高くありません。
プロが教えるリスク:供給量「少」の壁
最大の懸念点は**「物件供給量の少なさ(約800件)」**です。
東白楽は大きな通りや学校が多く、居住用物件の数が妙蓮寺の3分の2程度しかありません。
「東白楽限定」で探すと苦戦するため、隣の「東神奈川駅(京浜東北線)」や「白楽駅」も視野に入れて探すのが賢い戦略です。
💡 特集:なぜ不動産屋は「都立大学」を推すのか?
ネットの記事では「安い駅ランキング」に都立大学(目黒区)が入っていることがありますが、現場の感覚としては注意が必要です。
- 都立大学の相場: 1Kで12.1万円(中央値)
- 学芸大学との差: わずか3,000円程度
確かに人気の「学芸大学・自由が丘」よりは若干安いですが、6万円台の予算で探している方には**「予算オーバー」か「築40年の風呂なし」**しか紹介できません。
「都立大学で6万円」という広告を見たら、まずは「おとり広告」か「極狭物件」を疑ってください。
📈 今後の家賃相場はどうなる?(プロの予測)
AIによる予測データでは「2030年までに10%上昇」といった数字も出ていますが、現場の肌感覚としては以下の通りです。
- 横浜寄りの需要は底堅い横浜駅周辺の再開発が進んでいるため、東白楽〜妙蓮寺エリアの利便性は今後さらに向上します。家賃が急激に下がることは考えにくいでしょう。
- 「先行者利益」はある建築費の高騰により、新築物件の家賃は年々上がっています。**「今ある築古リノベ物件」**を今の家賃(6万円台)で契約してしまうのが、向こう数年で一番損をしない選択肢と言えます。
まとめ:あなたに合う駅は?
- 固定費(家賃)を極限まで下げたい👉 【妙蓮寺】 または 【白楽】(年間数万円の節約効果は絶大です)
- 横浜勤務で、時間を買いたい👉 【東白楽】(横浜まで歩ける生活はプライスレスです)
東横線で6万円台の物件は、**「情報の鮮度」**が命です。
ネットに出ている「お得な物件」は、実はもう埋まっていることも……。
当店では、ネット掲載前の「未公開情報」や、地元の管理会社しか知らない「掘り出し物」も扱っています。
**「東横線に安く住みたいけど、失敗したくない」**という方は、ぜひ一度ご相談ください。プロの視点で、坂道の角度からスーパーの特売日まで含めてご案内します!

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